2014年07月06日
7月6日 吉津幼稚園「縁日ごっこ」→「げんきのき」おはなしコンサート観覧→三野町図書館

これも、金曜の夕方にやっと、「行けます!」のご連絡をしたのだけど...。
行って来ました!地元、吉津幼稚園の「縁日ごっこ」。
朝、家を出ようとすると、ぽつぽつと雨が落ちて来た...。
「これは...。自転車は止めとこうかな?」
そう判断して、三脚&舞台での上演とさせていただいた。
玄関を入ると、園長先生が迎えてくださった。
4月から新しく来られた方で、ボクの紙芝居を観たことがまだなく、大いに期待しておられるらしい!
満面の笑みで招き入れてくださり、「お遊戯室の奥を空けてますので、何作でも演って行ってください!」のお言葉をいただいた。
早速、お遊戯室に三脚&舞台をセッティングし、間もなく、実演を開始した。
本日のお題 「アンパンマンとおばけさわぎ」「じごくけんぶつ」「くじらのおれいまいり」「さらやしきのおきく」「 」(忘れた!また調べときます)「まだだよ まだだよ」「すいかのめいさんち」(順不同)
「縁日ごっこ」というだけあって、ボーリング、お化け屋敷迷路、射的、吸盤弓矢、桐下駄の鼻緒締めの実演販売、魚釣りゲーム、ポップコーンに、アイスに、ジュースに、綿菓子に、風船釣りに、家庭の不要品のバザーなど、盛り沢山...。
紙芝居の観客の集まりが悪いのを気にしたか、先生方が近くのお店を閉めて、園児たちを誘導...。
「いや〜、そこまでせんでええで、先生方...。観たい子だけ観てくれたらええけん!」
お店を閉めてまで演り続けるのも悪いので、3作目に「すいかのめいさんち」を読んで一度休憩に入った。
よろず語り部 夢追人 facebook
https://www.facebook.com/pages/よろず語り部-夢追人/457794067604032
◉FB動画 よろず語り部 夢追人 絵本語り「すいかのめいさんち」 作・平田昌広 絵・平田景
*作者のお二人より、上演・動画公開のご許可を得ております
*動画撮影・著作権者 よろず語り部 夢追人
園長先生がアイスやらジュースやら、ポップコーンを次から次へと差し入れてくださるので、ぱくぱく食べた!
お化け屋敷迷路では、
「我が館にようこそ、迷える子羊たちよ〜!ウッヒッヒッヒ...。」
とか勝手に効果音を入れて遊んでた。
大抵の園児たちは、「ちっとも怖くないよ!」と強がっていたが...。
園児の弟君かな?ちびっ子が一人ビビって泣きました。(苦笑)
11時のイベント終了までに、是非もう一舞台務めたいところ...。
雨も上がったみたいだし、子供たちが園舎の外の廊下に沢山いたので、園庭から園舎に向かって第二部の上演を開始!
ボクの小学校時代からの同級生の娘さんがハマったみたいで、休憩中からず〜っと”次の舞台”を待っていてくれた。
◉FB動画 よろず語り部 夢追人 紙芝居「さらやしきのおきく」途中から最後まで
*動画撮影・著作権者 よろず語り部 夢追人
「さらやしきのおきく」の後はリクエストに応えた。
結構渋いのばっか、選ぶんだもん!
ついて行けない子は、段々、逃げてったな〜。
最後に一人りになった例の彼女、「まだ、読んで!」というので、最後に「まだだよ まだだよ」を読んで本日終了!
法被は汗だく...。
幼稚園のPTA会長さんがアイスを持って来てくれたので、本日二本目!
帰りに、園長先生のところにご挨拶にお伺いすると、ペットボトルのお茶と、スティッチ(ディズニーの「リロ&スティッチ」)のタオルをお土産に渡された。
園長先生、「私、引き込まれちゃって、ず〜っと観ていたかったんですが...。また、いつでも来てください!」と、雨で仕事が休みになった時の乱入を歓迎してくださった!
「また、その内...。」
本日はありがとうございました〜!
よろず語り部 夢追人拝

午後からは「げんきのき」さんのおはなしコンサートへ!
本日、長女が英検受験のため、チビもボクに同行。
降り出した雨は、結構な雨脚に...。
高瀬町図書館で時間調節して、会場である「高瀬町農村改善センター」の二階に着くと...。
「あれ?開演15分前なのに、ボクら父娘を入れてまだ3、4組?大丈夫なの〜?」
他人事ながら、同じ読み聞かせボランティアとしてはかなり心配な状況!
「げんきのき」の皆さんの顔も、なんとなく生彩がない...。
でも...、余計な心配は要らなかった!
流石、長年多くの子供たちの前に「おはなし会」を届けて来られただけあって、開演時間10分越しではあったけど、客席は沢山の親子連れで埋まった。(雨で出足が遅れたんだよね)
「ふ〜!よかった。」ボクも思わず胸を撫で下ろす。
そう、「さぬきの国 紙芝居サミット」を開催する身としては、この状況は決して他人事ではない!
それにね、幾ら他の団体とはいっても、同じ読み聞かせ仲間のこと...。
他人の窮地を嗤う程、ボクも人が悪くはない!
「本当に良かったね!『げんきのき』の皆さん。」
あっ、そうそう、受付のところに七夕のササが飾ってあって、「子供だけではなく、大人も短冊を書いて吊るしてください!」ってことだったので、ボクも書いて来ましたよ!
「さぬきの国 紙芝居サミット」が成功します様に!
この後、パネルシアターから、ストーリーテリング、ヘープサート、スライド上映による絵本の読み聞かせなど、予定は目白押し!
最後の、スタッフと観客全員参加での「手話ソング」は、相変わらずいい感じだ!(写真)
詳しいセットリストは、「げんきのき」さんのHPより。
「げんきのき」公式サイト
http://genkinoki.web.fc2.com/
チビを連れ、今度は連れて行くと約束してた、三野町図書館へ!(チビは最近、歴史人物本にハマっている)
17時前まで「読み聞かせ請負人」として控えていたが、本日は空振り。
お母さんに何作も紙芝居を読んで貰っていた女の子が、チラッ、チラッとこっちを伺っていたけど、残念ながら頼まれず終い...。
漫画を読んでソファーに座って待機してた時、「げんきのき」のお一人が絵本を返しにやって来られ...。
ボクは先程のお礼を述べながら、でも、スライド上映での絵本の読み聞かせのことを、改めて意見交換させていただいた。
前回、全部の照明を消すと子供たちが闇を怖がって、ちびっ子が落ち着いて観れない件、ボクが記事に上げ、ちょっとコメントの遣り取りがあったのだか...。
今回はそれに配慮されたか、会場の居室の一ブロックだけ蛍光灯を消さずに残す方法を取られていた。
でも...。
何故かどうしても、電気を消してプロジェクターで絵本の読み聞かせをすると、ちびっ子の落ち着きがない!
これは、ボクが指摘するまでもなく、その方もおっしゃておられ...。
ボクの様なガラッパチな大きな声の読み聞かせだと、アドリブと力技でねじ伏せる様にちびっ子の関心を持って来れるのだけど、「げんきのき」さんを始め、多くの読み聞かせボランティアさんが選び勝ちなしっとりとした聞かせる系の絵本は、ちびっ子の奇声一言で雰囲気が台無しになってしまう。
騒ぐ子供に気を取られる内に、物語の世界に集中し切れず、お話の世界に入って行けなくなってしまう。
今回、絵本の読み聞かせをされていたお二人が、もの凄く繊細でナイーブな表現をされていたのは、ボクにも分かる!
でも...。
騒ぐ子供の”場”の破壊力は、本当に凄い!
正直、ボクもその絵本の内容を覚えていない程だ...。
ご免なさいね。
そして、ボク以上に客席の子供たちは、騒ぐ子に関心を持って行かれてあろうと想像する。
絵本の読み聞かせは、本当に難しい!
小さい子を連れているお母さんの葛藤も、ボクには痛い程に分かる。
「うちの子騒ぎ始めたから、会場の外に連れ出した方がいいかしら?」とは思っても、上の子を置いて出られないとか...。
「折角、家事を遣繰りして連れて来たのだから...。」とか...。
その顔に、全て表れてる。
しかし、読み聞かせボランティアの葛藤も、また、同じ舞台に立つ身のボクにはよく分かる。
「聞かせる場面なのに...。」とか、「折角選んだ、いいお話なのに...。」とか...。
「うるさくするなら、子供を連れて出てくれ!」とは、正直、ボク達ボランティアには言い辛い!
でも...。
「その葛藤、ボクにもよく分かるよ!」
それでも、ボク達は笑顔でいなければならない。
喜んで聞いてくれてる時の、キラキラ輝く子供たちの瞳と、全く聞いてくれない時の子供たちの残酷さと...。
それは表裏一体!
読み聞かせボランティアなら、そのどちらも経験する諸刃の剣なんだよ!
それでも、輝く瞳を見ることができる喜びの方が勝る!
だから、ボクらは絵本の読み聞かせを止められない。(笑)
「げんきのき」さん、お互いこれからも楽しんでやりましょう!
本当に、いつもいつもありがとうございます!
よろず語り部 夢追人拝
2014年07月06日
7月5日 丸亀市城北幼稚園「なつまつり」に行けた〜!

「行きは瀬戸大橋経由で来たから、帰りはしまなみ海道経由だ!」(実は、まだしまなみ海道を通ったことがなかった...。元カメラマンなのに!)
天気は残念ながら曇天だったけど、しまなみ海道の風景を楽しみながら目指すは、丸亀市の城北幼稚園!
大三島の大山祇神社と宝物館に後ろ髪を引かれつ、ノンストップで高速を走る走る!
で、園に到着したのは、実演のお約束の一時間以上も前...。
「先生スミマセン!早過ぎました...。」
紙芝居自転車に道具一式を積んで、「なつまつり」会場である園庭から陰になってる、自動車の隙間に停めて隠した。
受付のところで、この園とボクを結び付けてくださった、PTAの T さんがおられた。
「昨年に続き、呼んでいただいてありがとうございます!スミマセン、来れるかどうかお返事のできないまま...。」
職員室に通されソファーに座ると、早速、お土産のポップコーンと焼きそばを渡された。(いつも済みません!」
目の前には丸亀市のゆるキャラ、京極くんとうちっ娘ちゃんと、”お付き”のスタッフの女性2名が...。
一時間も前に現場入りしちゃったので、折角の機会、若い女性との会話を楽しむ。(向こうは迷惑だったかも知れないけど...)
紙芝居上演のタイミングにもご一緒いただけるというので、最初に演じる「ネコのたいそう」を下読みしていただき、「よかったら一緒に体操してね!」の無茶振りを...。
京極くんもうちっ娘ちゃんも、この暑さだし、動き辛い身体なので「ちょっと悪いかな〜?」と思ったけど、快諾してくださった。
園庭では、浴衣や甚平姿の園児たちが、きらきらの作り物を振ってダンスを始めてる。
共演のお礼に、京極くんとうちっ娘ちゃんの、FB用写真撮影のカメラマンを引き受けた。
といっても、スタッフさんのスマホでの撮影だけど...。
「ちゃんと写ってましたか〜?」
「京極くんとうちっ娘ちゃん」facebook
https://www.facebook.com/kyogoku.ucchico
さて、お約束の18時前、園児が京極くんたちに気を取られてる隙に、ボクは自転車を園庭の指定場所に移動した。
先生方が観客席として、ブルーシート三枚を拡げてくれている。
今回、ボクに与えられた上演時間は20分!
「あちゃ〜、ちょと短い...。3作演じられたらいいとこだな?何を演ろうか?」
「とざい と〜ざい!紙芝居始めま〜す!」
本日のお題 「ネコのたいそう」「アンパンマンとおばけさわぎ」「まだだよ まだだよ」
よろず語り部 夢追人 facebook
https://www.facebook.com/pages/よろず語り部-夢追人/457794067604032
◉FB動画 よろず語り部 夢追人 紙芝居「ネコのたいそう」途中まで
*動画撮影・著作権者 よろず語り部 夢追人
*友情(?)出演&たいそうへの参加 丸亀市のゆるキャラ、京極くんとうちっ娘ちゃん
う〜ん!正直ちょっと消化不良...。
本当は「さらやしきのおきく」か「じごくけんぶつ」を最後に演りたかったのだけど...。
「アンパンマン」を終えた時点で、残り5分。
この前買ったばかりの、市居みかさんの「まだだよ まだだよ」をねじ込んで、痛恨の時間切れ!
「ああ〜!」
片付ける間に、子供たちに鳴り物を叩いて貰ってると、園長先生が「後10分演じていただいても...。」とおっしゃってくださったのだけど...。
「もう、無理です!園児たちの関心は、既に鳴り物に...。」(こころの中)
この後園庭では、お父さんたちによる花火が披露される。
その隙に、ボクは紙芝居自転車を駐車場に運び、汗だくになった法被を作務衣に着替えた。
去年よりちょっとノリが悪かった様な気がして、ボクは反省しきりだけど...。
「また来年も来てくださいね!」と謝礼金をいただいた。
「来れるかどうかも分からず、返事ができないままだったのにご用意いただいていたんですね?本当にありがとうございます!」と申し上げると、
「ご父兄の方から、『去年本当に面白くて子供たちが喜んでたから、今年も是非!』との声が上がったので...。」
後で T さんにお礼を申し上げると...。
「来年から下の子が入園するので、また、しばらく紙芝居を宜しく!」
との有難いお言葉!
「ええ、ええ!何年でも参りますとも!仕事が入らなければ喜んで!」
城北幼稚園の皆さま、
「今年は晴れてよかったね〜!紙芝居観てくださってありがとうございました!また、来夏!」
よろず語り部 夢追人拝
2014年07月06日
7月5日 広島県まで、村上美保子講演会「東日本大震災と住民の支え合い」を観覧に

香川県三豊市の自宅を出発したのは朝6時前!
三豊鳥坂インターから高速に乗り、瀬戸大橋経由で目指すは、広島県の五日市インター。
早朝のためか思った程の交通量ではなく、講演会場の佐伯区文化センターに到着したのは、開演の2時間前!
適当に入った喫茶店で朝定食(ご飯にみそ汁、卵焼きに冷や奴、小鉢に味付け海苔 500円也)を食べ、センターのオープン時間9時に合わせて改めて...。
センターの前には、開館を待つ人の列が...。
「おお!講演会の一時間も前から行列が?」と思っていたら、併設の図書館の利用者だったみたい。
ホールの受付に人がいたので、開場時間を聞くと、9時半とのことだった。
折角時間が空いたので、「行った先の図書館訪問記」用に図書館の紙芝居寺コーナーを物色した。(後日、別記事を!)
再び受付に行くと、既に村上さんが開場入りされたみたいで...。
ボクは楽屋口にお伺いし、スタッフに名刺を渡し、村上さんとの面会を申し出た。
しかし、既にホール内でテレビ局の取材が始まってしまった様だ。
活動報告展「笑顔よ届け! 東北紙芝居巡礼」のアルバムを託し、「よかったら村上さんに見ていただきたいので...。」とお願いした。
さて、いよいよ開場時間!
受付で資料をいただいてホール内に進むと、ちょうど村上さんに向けカメラが回っていた。
村上さんの旦那さま(通称 「おっとっと」さん)の名前が書かれた席があったので、その横、最前列に荷物を置き、録画の邪魔にならない様に一度外に出た。
受付で、「紙芝居の絵を描かれている、いくまさ鉄平さんは来られてますか?」とお伺いすると、ちょうどボクの後ろにおられ...。
「ああ、この方だったんだ!”いくまさ鉄平”はペンネームで、本名は別のあのお方だったんだな...。」
「後で、『東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト』制作の紙芝居を、香川の人たちの前でボクに上演させて欲しい旨、お願いしなくては!」
「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」facebook
https://www.facebook.com/pages/東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト/331079223601818?fref=pb&hc_location=profile_browser
再び開場に入り席に戻ると、撮影を終えられた村上さんがボクの前を!
「ご無沙汰してます!」
「...?誰かと思ったら....。」
村上さんが手を差し伸べてくださったので、がっちりと再会の握手を交わした。
「今日は香川から来ました!村上さん、とうとう紙芝居も始められたんですね?」
ボクは今日、久々に例の作務衣を引っ張り出して着ていたのだった。(洗うと寄せ書きが薄くなるから、正直なるべく着たくない!)
東北紙芝居巡礼時の村上さんの寄せ書きには、「長い冬が過ぎれば、みちのくにも、きっと春が来る!!」の文字が...。
続々と観客席が埋まって来た。
マスコミも何社か取材に来ている様だ!
最前列の席から後ろを見渡すと、最後列に「おっとっと」さんの姿を見つけた...。
側に寄ってご挨拶をすると、「舞台に上げられちゃうので、(名前が貼ってあった)前には座りません。」とのこと。
長い間のご無沙汰を詫びると、「写真見ましたよ!沢山撮ってたんですね〜?」のお言葉を...。
さていよいよ、村上美保子さんによる講演が始まった!
でも、ボクにはとても講演の内容を書き表すことはできない!
福島県相馬市新地町、海岸から2キロの場所で「朝日館」という旅館を営んでおられ、2011年3月11日の地震発生から、津波の到来、避難所での対応、応急仮設住宅での暮らし、そこの”仲間”と興した自主的な町おこし活動、「東北遍路八十八ヶ所」を制定し、東北に”人とお金”を呼び込む試みについてなど、静かに、しかし情感たっぷりに、熱く、そして厚く訴えた。
震災直後からの詳細については、リアルタイムで克明に書かれた彼女の手記があるので、是非こちらを遡って読んでいただきたい!
村上美保子さんのブログ「朝日館女将のてんてこ舞日記」
http://asahikanok.exblog.jp/
ボクは2012年2月〜3月、「東北紙芝居巡礼」として福島県伊達市在住、「梁川ざっと昔の会」代表、横山幸子さんを訪ね、福島県富岡町の方々が避難されている、郡山市、いわき市、三春町などの応急仮設住宅11ヶ所を慰問する機会を得た。
*「東北紙芝居巡礼」については下記リンクより。(かな〜り遡って、ご覧ください!)
*注 カテゴリーの最初にまたこの記事が表示されますが、そのままスクロール!
ブログ「絵本語り オリジナル」より、「東北紙芝居巡礼」カテゴリー
http://yorozukataribe.blog41.fc2.com/blog-category-12.html
横山幸子さんは日本全国津々浦々に講演に呼ばれる、大変有名な民話の語り部(ご本人は”語り部”を名乗らず、”お話おばさん”と呼び表しておられる)で、高知県立文学館での市川麟一郎さんの講座にゲストで来られていた際、無理をお願いして福島訪問の機会をいただいたのだった。
その旅の最中、「梁川ざっと昔の会」の「リーダー研修会」に出席した折りに、講師として来られていたのが村上さんであった。
その時、彼女は既に色々な所で、震災の体験を語っておられたけれど、今回、広島の講演を拝見して驚嘆したのは...。
「村上さん、福島での講演の時とお話の内容は全く同じはずなのに、ジェスチャーが増え、お話のトーンにメリハリがつき、繊細な言葉選び、より分かり易い言い回しへの変化、間に冗談を入れる程の余裕...。語りに厚みが出て、いよいよ東北大震災の語り部として、益々力を付けられたんだな〜!」
って...。
圧巻でした!
その体験者によるリアルな語り、より一層洗練されて...。
何より、”訴えたいもの”があるその凄み!
「いや〜、本当に広島まで出向いた甲斐がありました。」
そして、紙芝居「命の次に大切なモノ」!
残念ながらプロジェクターによる投影で、”絆”のレリーフの入った紙芝居舞台での実演ではなかったのだけど...。
ああ、動画を録ったので、皆さんにお見せしたいところだけど、勝手に公開できないしな〜!
是非、機会があったら、ご本人による生の実演を観てください!
ボクは目に涙を溜めながら観ておりました。
「是非、これを香川県の人々の前で、ボクが演じたい!決して忘れ去らせず、伝えて残さねばならない!」
ボクはそう、強く思ったのだった。
最後に質問コーナーがあったので、ボクは思わず、
「これらの紙芝居を演じる機会をいただけないか?ボクは香川県で紙芝居と読み聞かせボランティアをしており、また、現在地元の自治会の自主防災活動の隊員をしている。今まで防災訓練などの場で、紙芝居『稲むらの火』などを上演したけれど、是非、これらの紙芝居をご提供いただきたい!全国の読み聞かせボランティアに託せば、もっと、これらの物語が広がると思う。ご検討をおねがいいたします!」
そう、熱く訴えた。(質問ではなかったかも知れない...。)
村上さんは「命の次に大切なモノ」の脚本を書いておられるが、制作は広島県の「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」であるから、
「プロジェクトの方と、ご相談してみて...。」
というご回答をいただいた。
観客が会場を後にするのを見送りながら残っていると、村上さんが改めて寄って来てくださり、「また、是非東北に来てください!」と再び固く握手をしてくださった。
「ありがとうございます!カメラマンを廃業して、就職してしまったので、中々、長期の休みが取れず、おいそれとは東北に行けないとは思うけれど、いつか必ず!本日は有難うございました。来れて本当に良かったです。」
満足して会場を出ようとすると、テレビ局の方に呼び止められた...。
「あの〜、先程....。インタビューにお応え願えますか?」
わざわざ香川県から来たというのに興味を持たれたのか?それとも、紙芝居のおっさんに食いついたのか?
ボクはカメラの前で、一生懸命自分の思いを語り、広島県佐伯区文化センターを後にした。
さあ、丸亀市城北幼稚園の「なつまつり」に行かなくちゃ!
「待たせる訳にはいかないぞ!」
村上さん、「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」の皆さま、今後とも宜しくお願い申し上げます!
有難うございました!
よろず語り部 夢追人拝