2014年07月06日
7月5日 広島県まで、村上美保子講演会「東日本大震災と住民の支え合い」を観覧に

香川県三豊市の自宅を出発したのは朝6時前!
三豊鳥坂インターから高速に乗り、瀬戸大橋経由で目指すは、広島県の五日市インター。
早朝のためか思った程の交通量ではなく、講演会場の佐伯区文化センターに到着したのは、開演の2時間前!
適当に入った喫茶店で朝定食(ご飯にみそ汁、卵焼きに冷や奴、小鉢に味付け海苔 500円也)を食べ、センターのオープン時間9時に合わせて改めて...。
センターの前には、開館を待つ人の列が...。
「おお!講演会の一時間も前から行列が?」と思っていたら、併設の図書館の利用者だったみたい。
ホールの受付に人がいたので、開場時間を聞くと、9時半とのことだった。
折角時間が空いたので、「行った先の図書館訪問記」用に図書館の紙芝居寺コーナーを物色した。(後日、別記事を!)
再び受付に行くと、既に村上さんが開場入りされたみたいで...。
ボクは楽屋口にお伺いし、スタッフに名刺を渡し、村上さんとの面会を申し出た。
しかし、既にホール内でテレビ局の取材が始まってしまった様だ。
活動報告展「笑顔よ届け! 東北紙芝居巡礼」のアルバムを託し、「よかったら村上さんに見ていただきたいので...。」とお願いした。
さて、いよいよ開場時間!
受付で資料をいただいてホール内に進むと、ちょうど村上さんに向けカメラが回っていた。
村上さんの旦那さま(通称 「おっとっと」さん)の名前が書かれた席があったので、その横、最前列に荷物を置き、録画の邪魔にならない様に一度外に出た。
受付で、「紙芝居の絵を描かれている、いくまさ鉄平さんは来られてますか?」とお伺いすると、ちょうどボクの後ろにおられ...。
「ああ、この方だったんだ!”いくまさ鉄平”はペンネームで、本名は別のあのお方だったんだな...。」
「後で、『東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト』制作の紙芝居を、香川の人たちの前でボクに上演させて欲しい旨、お願いしなくては!」
「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」facebook
https://www.facebook.com/pages/東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト/331079223601818?fref=pb&hc_location=profile_browser
再び開場に入り席に戻ると、撮影を終えられた村上さんがボクの前を!
「ご無沙汰してます!」
「...?誰かと思ったら....。」
村上さんが手を差し伸べてくださったので、がっちりと再会の握手を交わした。
「今日は香川から来ました!村上さん、とうとう紙芝居も始められたんですね?」
ボクは今日、久々に例の作務衣を引っ張り出して着ていたのだった。(洗うと寄せ書きが薄くなるから、正直なるべく着たくない!)
東北紙芝居巡礼時の村上さんの寄せ書きには、「長い冬が過ぎれば、みちのくにも、きっと春が来る!!」の文字が...。
続々と観客席が埋まって来た。
マスコミも何社か取材に来ている様だ!
最前列の席から後ろを見渡すと、最後列に「おっとっと」さんの姿を見つけた...。
側に寄ってご挨拶をすると、「舞台に上げられちゃうので、(名前が貼ってあった)前には座りません。」とのこと。
長い間のご無沙汰を詫びると、「写真見ましたよ!沢山撮ってたんですね〜?」のお言葉を...。
さていよいよ、村上美保子さんによる講演が始まった!
でも、ボクにはとても講演の内容を書き表すことはできない!
福島県相馬市新地町、海岸から2キロの場所で「朝日館」という旅館を営んでおられ、2011年3月11日の地震発生から、津波の到来、避難所での対応、応急仮設住宅での暮らし、そこの”仲間”と興した自主的な町おこし活動、「東北遍路八十八ヶ所」を制定し、東北に”人とお金”を呼び込む試みについてなど、静かに、しかし情感たっぷりに、熱く、そして厚く訴えた。
震災直後からの詳細については、リアルタイムで克明に書かれた彼女の手記があるので、是非こちらを遡って読んでいただきたい!
村上美保子さんのブログ「朝日館女将のてんてこ舞日記」
http://asahikanok.exblog.jp/
ボクは2012年2月〜3月、「東北紙芝居巡礼」として福島県伊達市在住、「梁川ざっと昔の会」代表、横山幸子さんを訪ね、福島県富岡町の方々が避難されている、郡山市、いわき市、三春町などの応急仮設住宅11ヶ所を慰問する機会を得た。
*「東北紙芝居巡礼」については下記リンクより。(かな〜り遡って、ご覧ください!)
*注 カテゴリーの最初にまたこの記事が表示されますが、そのままスクロール!
ブログ「絵本語り オリジナル」より、「東北紙芝居巡礼」カテゴリー
http://yorozukataribe.blog41.fc2.com/blog-category-12.html
横山幸子さんは日本全国津々浦々に講演に呼ばれる、大変有名な民話の語り部(ご本人は”語り部”を名乗らず、”お話おばさん”と呼び表しておられる)で、高知県立文学館での市川麟一郎さんの講座にゲストで来られていた際、無理をお願いして福島訪問の機会をいただいたのだった。
その旅の最中、「梁川ざっと昔の会」の「リーダー研修会」に出席した折りに、講師として来られていたのが村上さんであった。
その時、彼女は既に色々な所で、震災の体験を語っておられたけれど、今回、広島の講演を拝見して驚嘆したのは...。
「村上さん、福島での講演の時とお話の内容は全く同じはずなのに、ジェスチャーが増え、お話のトーンにメリハリがつき、繊細な言葉選び、より分かり易い言い回しへの変化、間に冗談を入れる程の余裕...。語りに厚みが出て、いよいよ東北大震災の語り部として、益々力を付けられたんだな〜!」
って...。
圧巻でした!
その体験者によるリアルな語り、より一層洗練されて...。
何より、”訴えたいもの”があるその凄み!
「いや〜、本当に広島まで出向いた甲斐がありました。」
そして、紙芝居「命の次に大切なモノ」!
残念ながらプロジェクターによる投影で、”絆”のレリーフの入った紙芝居舞台での実演ではなかったのだけど...。
ああ、動画を録ったので、皆さんにお見せしたいところだけど、勝手に公開できないしな〜!
是非、機会があったら、ご本人による生の実演を観てください!
ボクは目に涙を溜めながら観ておりました。
「是非、これを香川県の人々の前で、ボクが演じたい!決して忘れ去らせず、伝えて残さねばならない!」
ボクはそう、強く思ったのだった。
最後に質問コーナーがあったので、ボクは思わず、
「これらの紙芝居を演じる機会をいただけないか?ボクは香川県で紙芝居と読み聞かせボランティアをしており、また、現在地元の自治会の自主防災活動の隊員をしている。今まで防災訓練などの場で、紙芝居『稲むらの火』などを上演したけれど、是非、これらの紙芝居をご提供いただきたい!全国の読み聞かせボランティアに託せば、もっと、これらの物語が広がると思う。ご検討をおねがいいたします!」
そう、熱く訴えた。(質問ではなかったかも知れない...。)
村上さんは「命の次に大切なモノ」の脚本を書いておられるが、制作は広島県の「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」であるから、
「プロジェクトの方と、ご相談してみて...。」
というご回答をいただいた。
観客が会場を後にするのを見送りながら残っていると、村上さんが改めて寄って来てくださり、「また、是非東北に来てください!」と再び固く握手をしてくださった。
「ありがとうございます!カメラマンを廃業して、就職してしまったので、中々、長期の休みが取れず、おいそれとは東北に行けないとは思うけれど、いつか必ず!本日は有難うございました。来れて本当に良かったです。」
満足して会場を出ようとすると、テレビ局の方に呼び止められた...。
「あの〜、先程....。インタビューにお応え願えますか?」
わざわざ香川県から来たというのに興味を持たれたのか?それとも、紙芝居のおっさんに食いついたのか?
ボクはカメラの前で、一生懸命自分の思いを語り、広島県佐伯区文化センターを後にした。
さあ、丸亀市城北幼稚園の「なつまつり」に行かなくちゃ!
「待たせる訳にはいかないぞ!」
村上さん、「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」の皆さま、今後とも宜しくお願い申し上げます!
有難うございました!
よろず語り部 夢追人拝
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Posted by yumeoibito at 11:17│Comments(0)
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