2014年06月11日
「さんまいのおふだ」に見る、”語り”の気配について

本当は明日、この記事を書くつもりだったんだけど...。
続けて書いちゃえ!(現在23時半)
さて、英語の読み聞かせの後は、昔話の読み聞かせについて。
「子どもによる絵本・紙芝居読み聞かせ発表会」最後のエントリーは、中学3年生の女の子二人組。
演目は「さんまいのおふだ」!
そう、紙芝居にも「やまんばと三まいのおふだ」(前編・後編の2巻組)があるし、「たべられたやまんば」も元は同じ話。
ここでボクが気になったのは、「◯◯だったって」っていう終り方をする文が、何回か出て来ること。
これきっと、意識しておられる方は少ないと思うけれど...。
紙芝居でも、絵本でもなく、素語り、つまりは民話の口伝による言い回しの名残りなんじゃないかな?
だって、絵本の文体としてはちょっと異色でしょ?
2006年6月発刊、福音館書店の「こどものとも」シリーズ、「つぶむこ」(再話・小林輝子 絵・飯野和好)にも、「◯◯したっけと」という表現が沢山出て来る。
それどころか、全ての文の終わりが「◯◯と」とか、「◯◯とよ」で締めくくられている。
「◯◯なんだって」っていうのは誰かに伝聞する時の表現だから、これらの絵本の文体は、誰かに語りかけてる口語的表現だと思っていいと思う。
脚本が再話な訳で、ず〜っと語り継がれて来た民話が元になっているから、
それは、映画「じんじん」の冒頭、囲炉裏端での昔語りのシーンの様な感じで伝承されて来たものなんだろう!
そういえば、映画「じんじん」の冒頭の話も、この「さんまいのおふだ」だったよね?
だから、ボクがこんな感じの文体の絵本や紙芝居を読む時には、囲炉裏端で子供たちに語って聞かせているばあちゃんの様に、誰かに語りかけてる雰囲気で読んでみたい。
ボクは、ストーリーテリングは物語をすっかり覚えてしまわなければならないので、まだまだ、足を踏み入れていないけど...。
せめて、絵本や紙芝居の中で、”語り”の気配を伝えて行きたい!
一応、「よろず語り部」を名乗ってますんで...。
その名に恥じぬ様に...。
よろず語り部 夢追人拝
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Posted by yumeoibito at 00:01│Comments(0)
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