2014年05月24日
5月24日 「坂出商店街土曜デー」の『劇団まる』さん → 「伝々虫」のおはなし会初観覧

朝から気温は上がりっ放し、7時から畑の草刈り、9時から田植え用に籾まき。
シャワーを浴びて、いざ、坂出・高松方面へ出発!
本日のお供は、かみさんにチビ。
上の二人は、明日の運動会に向けて、吹奏楽部としての練習の追い込み。
まずは、坂出商店街に『劇団まる』さんを訪ねた。
「さかいで楽市楽座」以外に、こんなイベントもあるのか?
『まる』さん、駅前通りから商店街の入口すぐで紙芝居の実演中!
かみさんは馴染みのパン屋「ココペリ」へ、いつもの様にチビと二人での観覧。
商店街自体は◯◯鳥だけど、イベントはそこそこ賑わってた。
テントの下に『まる』さん、客席は一杯!
「いい感じじゃ〜ないですか!」
駅前の「さかいで楽市楽座」よりも、子供の数は多い感じ。
後で聞いたんだけど、三時間ほぼ休みなしで演ってたんだって...。

お昼に漁師丼を食べて、いざ向かうは高松市中央図書館!
開会30分前に玄関を入って行くと、「おはなし会」のスペースには既に「伝々虫」の皆さんが...。
見ると、皆でじ〜っとこっちの様子を窺っている。
「ん?誰かボクのブログを読んだ?どうしてボクが来ることを知っていたんだろう?」
手を振ると、皆の顔が笑顔になった。
「こんにちは〜!」
「よくボクのことが分かりましたね?」
「そりゃ〜、入って来た瞬間に分かりましたよ!」
「『おはなし会』見学に来ました。」
「高松市中央図書館にようこそ!」
その後「さぬきの国 紙芝居サミット」の案内状が届いたかお伺いしたら、次回の定例会にかけてくださるとのことだった。
さて、「伝々虫」さんのおはなし会、まずは「おはなしの火」を灯す。
ボクはよく知らないのだけれど、「おはなし会」の始めと終りによくされる、儀式的手法なのだと思う。
地元、三豊市豊中町図書館でおはなし会をされている「夢ふうせん」さんでは、実際にロウソクに火を点すが、「伝々虫」さんではジェスチャーを使って、それぞれのこころの中に「おはなしの火」を灯す様だ。
これは、仏教の習わしにも通じることだけど、ロウソクにお光りを上げるのは、これに近い効果を生むのだと思う。
こころを落ち着け、皆の気持ちを一点に集中させる...。
火には、光にはそんな効果があり、その揺らぎが気分を落ちつかせるのだろう。
そのまま、指を使ったお話に突入。
両手の親指をそれぞれ、登場人物に見立て...。
長くなるので中略。(悪しからず)
次は紙芝居!(写真を参照)
タイトルは覚えていないけど(メモを取らない人なもんで...、失敬!)小さな判型の絵本からおこしたオリジナル物だった。(紙芝居化の許可を出版社から得ているとのこと)
ちびっ子の観客がほとんどのおはなし会だったけれど、演じ手が一人一人の子の顔を笑顔で覗き込んでの実演が印象的だった!
それにしても舞台も変わってる。通常、紙芝居を引き抜く口は、お客さんから見えない側が丸く切り抜かれ、抜き易く加工してあるのだけど、この舞台は客側にそれがある。
「これ、一番手前(客から見て)のを抜くのに、とても抜き易いよな?新鮮!」
さて、続いて絵本の読み聞かせ「そらまめくんのベッド」。
読み終わりにこの季節だからこそ、空豆の現物が登場!
皆、前に集まって、Y さんが空豆のサヤからまめを取り出す様子を間近で...。
「違う違う、触って欲しいのはまめの方じゃなくって、そらまめくんのベッド(サヤ)の方!」(笑)
「どう?ふわふわしてる?」
あ〜、全部細かく描いてたらキリがないな〜。
では、気になったところを!
おはなし会終了後、その場で振り返り会(反省会?)が...。
いつの間にか『劇団まる』さんも後ろで観覧していて...。
「伝々虫」の皆さんから、ボクたち二人に感想を求める声が...。
ボクは「ブログに詳しく書くので、いずれそれで...。」とその場は逃げたが、『まる』さん、「皆さんの声がいいなと思いました。発声が.キレイ!」と...。
ボクが今回気になったのは、語りの技術はもちろんのことだけど、「おはなし会」自体の雰囲気作りについて。
まず、子供たちが集まって来ると、定刻前から歌を唄ったり、手遊びをしたりで子供の間を保たせ、リラックスムードに持って行く。(結構、定刻前は何もせず、挨拶も前説もせず、手持ち無沙汰な状態でじ〜っと待ってるだけのところもある)
また、ちびっ子が多いので、当然おはなし会の途中で間が保たずに飽きて来る子が出て来る。
その子に対して、演じ手以外の会員があの手この手でメンテナンス(メンディング)!
笑いかけるとか、ボディータッチとか、薄い布をひらひらさせて気を引いたり...。
これは結局、ボクが振り返り会でも発言したのだけど、この様に集中力が切れかけた子へのメンテナンスが、お話に聞き入っている他の子の妨げにならない様な雰囲気作りに繋がると思う。
これらの子たちをそのまま放っておくと、泣き出したり、騒ぎ出したり、周りの子たちや保護者全員、その”場”の皆の気がそぞろになってしまう!
これも、意外にそのままにしている団体は多い!
「子供のメンテナンスは、その子の保護者の責任」って考えもあるだろうが、おはなし会の雰囲気を保つためには必要なメンテナンス。それに、子供の精神状態に関心があるボクたちならば、自然とそういう行動になるよね?
ボクは一人で演じているので、実演しながらできるだけの対応をしているのだけど、中々行き届かない!
団体での活動でこそのチームプレイ。
演じ手以外がさりげにフォロー!ナイス!
それと、面白いのは、「伝々虫」のおはなし会は一時間設けられているのだけど、ちびっ子向けと小学生以上向けの二部構成になっているのだ!
今日は、小学生以上の参加者は残念ながらおらず、で、一度「おはなしの火」を消して締めたが、そのまま残ったちびっ子相手に、小学生向けの実演をしていた様だ。(多少、ちびっ子向けにアレンジし直しているのかも知れない)
こういった二部構成のおはなし会も、今のところ他では見たことがない!
この様な気遣いのお陰か、多少の子供の出入りはあるものの、ちびっ子のみの、一時間ものおはなし会に関わらず、ず〜っと集中して最後までお話の世界に入り込んでいる子が多い。
うえ〜、書き終んないよ〜!
兎に角...。
第二部の間、ボクのことをじ〜っとみつめて、笑顔で寄って来て、最後にはとうとうボクの膝に手を乗せてリラックスしてたお坊ちゃん!
彼が笑顔でいられたのは、「伝々虫」の皆さんの微笑み返しのお陰ってこと...。
皆が自分自身に関心を持って、笑顔で接してくれているという”場”の雰囲気!
それはある意味、紙芝居よりも、読み聞かせよりも、お話の世界よりも子供たちにとって大切だとボクは思う!
「伝々虫」の皆さま、ありがとうございました!
それぞれの実演について、細かく描けずにゴメンナサイね...。
「さぬきの国 紙芝居サミット」への参加、期待しております!(笑)
よろず語り部 夢追人拝