2014年06月21日
よろず語り部 夢追人の底力(基礎体力)

*入社日を過ぎていたので、土建屋4ヶ月だった!
本日、梅雨の晴れ間のドピーカン!
暑い最中、相変わらずケレン作業をしていると、いつも厳しい先輩が、
「◯◯(ボク)が死んだらいかんから、桟木を日陰に運んでやったぞ!これで日陰でケレンができる。優しいやろう?(社員が亡くなった時の)葬式の香典の3000円が惜しいきんの〜。」
だって...。
香典云々は、「酷いもの言いだな〜!」と思う人もおられるだろうが、露悪的なのがこの業界の習わしらしく、それ程の悪意はないみたい...。
確かにこの時期、直射日光を浴びながらのケレンはキツい!
他の作業は重機の作業待ちの合間とか、ちょっとでも手を休める機会があるが、ケレンは黙々と単純作業が続き休む暇がない!
根を詰めようと思えば、幾らだって詰められる...。
「◯◯君、休みもってやりまえよ!倒れるで。」
そう言ってくれる人もいる...。
でも、内心ボクは、
「大丈夫だって!ボクはこれでもマイペースでやってる。このぐらいの根の詰め方でも、ボクには耐えられるはず...。」
そう思っている。
まだ”土建屋としての夏”を経験していないボクは、その恐ろしさを実体験していない。
熱中症、脱水症状、目眩、吐き気...。
酷暑での作業は、本当に容赦ない!(らしい)
皆、初心者であるボクを気遣ってくれているのだ。
「ありがとう!」
それでも...。
本当は声を大にして、「元カメラマンの底力、なめんなよ!」と言いたい...。
土建屋も大変だろうけど、カメラマンも結構大変なのよ!
暑い中、寒い中、被写体に振り舞わされっ放しで...。
人物にしても、風景にしても、相手に併せて写真を撮る。
自分本位ではなく、相手に寄り添うにはとても気力、体力が必要なのだ!
ボクは甲子園の夏を三度経験した事がある。
炎天下の中、一日四試合、朝8時の試合開始から、ともすればナイターまで...。
大会期間中、休めるのは一日、それも一試合だけ...。
暑いし、シャッターチャンスは片時も待ってくれず、ず〜っと緊張感を維持しなければならず、撮影本数は一試合20本以上(当時はまだフィルム 一本36枚撮り)...。
トイレに行くのもままならない!
阪神大震災の取材も経験した。
被災地取材には、体力よりも、ある意味精神力が必要だった。
芸能人、政治家、文化人、財界人、数多くの著名人に密着取材した事も...。
香川に帰ってからは、結婚式のスナップ撮影もやってた。
これも、一件20本くらい。
たま〜に、一日二件撮影の”どんでん”もあったな...。
礼服姿で、新郎新婦の前に後ろに汗をかきかき...。
これまた、撮らなきゃいけないシャッターチャンスがしこたま存在する、超ハードな仕事なのだ。
人に併せるのって本当に大変なんだよ!
ボクの今までの経験は、きっと、自分の底力になっている。
夏の土建屋にも、終日イベントでの紙芝居実演でも、ボクはへこたれない!(はず)
「◯◯さん、エネルギッシュやな〜?」
「そんなに◯◯して、疲れんのな?」
「ちっとは休みなよ!」
皆、ボクのタフさ(無謀さ)に半ば呆れているが...。
まだまだ、ボクはもっとやれる!
でも、確実に身は削ってるよね?
この体重の減り方...。
もう、遍路の時の底を割ってる。
一体どこまで下がるのか?
60㎏台も夢ではないのかも...。
「◯◯、そろそろ日曜日に現場に出て来て、(独りで)重機に乗る練習しとけよ!」
「指導一切無しで、いきなり自主練?」
「うわ〜、それ、冷や汗かいてまた痩せるわ!」
「でも、負けてたまるか!」
”土建屋の夏”は始まったばかり、ボクが今まで培って来た気力、体力が通用するのか?
ガチで勝負です!
もちろん、”紙芝居屋の夏”にも、ボクは負けませんよ〜!
よろず語り部 夢追人拝
Posted by yumeoibito at 00:15│Comments(0)
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